子どもと耳鼻科
「昨日あんなに元気だったのに、起きたら38度」「鼻が垂れてるなと思ったら咳をし始めたぞ」といった感じで子どもって突然、病気になるのでびっくりしますよね。
子どもの鼻水や鼻詰まり、咳、耳の痛み、喉の痛みなどよくある症状であるため、「耳鼻科に行こうか、小児科に行こうか?」と迷ったり、そもそも「この症状で受診してもいいのかな」と迷うこともあるのではないでしょうか?お子さんは自分の症状を表現するのが難しかったりするため、風邪のように見えても、中耳炎や副鼻腔炎だったりが隠れていたり、アレルギー性鼻炎だったりが関与している場合があります。お子さんは成長とともに顔も大人になっていきます。その過程で、中耳炎や副鼻腔炎になりやすい傾向があり、一度治ったかな?と思ってもまた中耳炎にということは珍しくありません。その都度病院に連れていくお父さん、お母さんのご苦労もあるかと思います。しかし耳鼻科で扱う耳や鼻は聴覚や味覚、嗅覚に関係しており、その後の発達や教育、生活の質に関連するので、しっかりとみていく事が大切です。
「こんなことで…」とは思われず、気になったことがあれば遠慮なくご相談ください。
子どもと耳鼻科

鼻水・鼻詰まりが続いている

鼻水・鼻詰まりの原因には、風邪やアレルギー性鼻炎があります。
作用機序は違うのですが、どちらも炎症なので炎症が強い時や初期では、見分けがつかない場合もあります。
  • 症状がいつからあったのか
  • 目を擦っていないか
  • 鼻を擦っていたりしないか
  • 口がいつも開いてないか
など、上記のような内容を教えていただける診断の一助になります。
アレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査で原因物質を特定することができる時もあります。特に当院ではお子さんに対しできるだけ痛みを感じないで検査を受けてもらえるように、痛みの少ないアレルギー検査(ドロップスクリーン)を取り入れております。お気軽にご相談ください。

咳や痰が続いている

風邪をひいた後に、咳や痰が続くことはありませんか?
ウィルス感染・いわゆる風邪をひいた場合でも2週間とか3週間咳がなかなか落ち着かないことは時々あります。ただその中に、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があり咳や痰の原因になっていることがあります。
鼻をかめるのであれば鼻をかんでいただくのが一番です。鼻がかめないお子様などは鼻を吸ってあげることで楽になります。自宅で暴れてできない、嫌がってできないと言ったこともあると思います。無理はされずお時間ある時に、鼻吸いだけでも耳鼻科を受診していて構いませんのお気軽にお声がけください。当院でもできるだけ多くのお子さんに鼻吸いをすることの抵抗をなくすため、怖がったり負担が少ないようにできるような器具を使用するなどを心がけております。

なんで子どもは中耳炎によくなるの?

耳と鼻はつながっていています。耳管と呼ばれる小さい管を通して耳と鼻のガス交換を行っています。
小さいお子さんの耳管は短く水平であるため、鼻風邪などをひくとバイキンが入り込みやすく炎症も広がりやすく中耳炎になりやすいです。1歳くらいのお子さんで多くみられますが、発達とともに中耳炎の回数はだんだん減っていきます。ただ、耳は聴覚に影響しますので、生活の質だけでなく発達や学習に影響するためこまめな観察が必要です。
風邪をひいたあとに下記のような症状がある場合、中耳炎が疑われます。
  • 聞き返しが多くなる
  • 熱が続く
  • 耳だれがする
  • 耳を痛がる・よく触っている
  • 夜泣きをする・機嫌が悪くなる

耳掃除はしないほうがいいの?

耳垢は手や足の皮膚と同じで新しい皮膚を作ろうとするときに垢が溜まります。これを専門用語で落屑上皮(らくせつじょうひ)と言います。この垢がどんどん溜まると耳は狭いのですぐに詰まってしまうのですが、耳には自分で綺麗にする作用(自浄作用)があり自然と耳を綺麗に保ってくれます。このことから基本的には耳かきはする必要性はありません。

耳かきをする3つの欠点

  • 強くやりすぎて耳が傷つき外耳炎になる。
  • 耳垢がうまく取れず、奥で耳垢の化石を作ってしまうことです。これを放置すると外耳炎になったり耳の骨を溶かしてしまう外耳道真珠種になってしまいます
  • 耳かきが奥に行きすぎて鼓膜を損傷する。
耳掃除をするとしても、お風呂上がりに綿棒で耳の手前のみを優しく拭き取るくらいにしていただき、2週間に1回程度にしましょう。
心配な方や外から見て耳垢が溜まっているのがわかる時、聞こえが悪いと感じた時、子どもの耳掃除が心配、学校健診で指摘されたなどの時は、いつでも気兼ねなく耳鼻科を受診してください。

いびき・口呼吸が気になる

お子さんが寝ている時にいびきをしていたり息苦しそうにしていると心配になりますよね。寝ている時だけでなく、日中も口開いてたりしませんか?
いびきの原因は、「鼻づまり」「扁桃腺やアデノイドが大きいこと」が最も多いです。
普段から口が開いている場合は鼻づまりがあるのかもしれません。アレルギーはないのか副鼻腔炎なのかはたまた、扁桃腺やアデノイドが大きいのか一度確認しておくと安心です。

子どものいびきはどうしたら治るの?

小学生に上がるくらいまでの間は扁桃の大きい子がしばしばいます。
扁桃が大きいと口・喉が狭くなりいびきの原因となり、風邪などを引くと、より一層狭くなって睡眠時無呼吸の状態になりやすくなります。このような場合はどのようにしたらいいのでしょうか?
まずは寝ている体制を変えてあげましょう。横向きにして寝かせてあげたり、少し枕を高くして気道が広くなるようにしてあげる呼吸が楽になります。
またかぜやアレルギー性鼻炎がある場合にはそれぞれに対し治療を開始しましょう。
扁桃は小学生に上がる頃には少しずつ小さくなってきます。それに伴いいびきの回数も減っていくでしょう。しかし風邪もなくアレルギーの治療を行っても3ヶ月以上いびきや息が止まってしまっている場合には、扁桃腺を摘出するという手術が適応になる場合があります。その際は適切な医療機関へ紹介いたします。