いびき

いびき(睡眠時無呼吸症候群)とは

いびき(睡眠時無呼吸症候群)は、寝ている時に気道が狭くなることで異常な狭窄音や振動で起こる音で、「ガーガー」や「グーグー」という音です。狭くなるのは、鼻や口、舌の付け根(舌根部)など、人によって異なります。 風邪を引いたりお酒を飲んだ後にも、鼻が詰まったり粘膜が浮腫んだりすることで一時的にいびきが出ることがありますが、一時的なものは病的とは言えません。しかし、風邪を引いていない場合やお酒飲んでいない場合でも、いつもいびきをかいている時は注意が必要です。
いびきは大きくなってくると隣で寝ているご家族に迷惑がかかったりします。いびきをかいている人の中には睡眠時無呼吸症と言って、寝ている途中で息が止まる方がいます。睡眠時無呼吸症候群になると日中の眠気だけでなく、心臓疾患のリスクとなったりします。
いびき

どんな人がなりやすいの?

いびきをしているのは太った中年以上の男性のイメージがあるかもしれませんが、鼻が詰まっていたり、扁桃腺が大きいお子さんにも起こりえます。日本人においては顔面の骨格(顎が小さいなど)が原因であることもあり、欧米人と比較して肥満が目立たない方でも起こる可能性があります。

あなたも睡眠時無呼吸かも

下記項目が5つ以上当てはまる方は、一度耳鼻科を受診してください。
■ 寝ているとき
  • 大きないびき
  • いびきが時々止まり、大きないびきとともに再度いびきをかく
  • 寝汗をかきやすくなった
  • 夜中に何度も目がさめる
  • 呼吸の間隔がまちまち
■ 起きたとき
  • 喉が渇いている
  • 頭痛がひどい
  • どんなに寝ても熟睡感がない
  • なかなか起きられない
  • 倦怠感がある
■ 日中
  • 強い眠気がある
  • 一日中倦怠感がある
  • 集中力が続かない

検査方法と診断

睡眠時無呼吸症候群の検査は、寝ているときに呼吸状態がどうなっているかを調べます。
方法としては「ご自宅で行う簡易的な方法」と「入院して行う方法」の2通りです。脳波やお腹の動き、胸の動きや心拍数、呼吸数、血中酸素濃度を測ったりします。睡眠時無呼吸の診断にはAHIと言って、寝ている間にどれくらい息が止まっていたかを表す指標を使用して診断します。

診察から検査・治療までの流れ

診察時に簡単なアンケートに答えていただき、気道が狭くなる原因などを観察します。
診察後、検査の受付をしていただきます。
医療機器メーカーからご自宅へ直接検査機器が配送されます。検査方法については医療機器メーカーより詳細な手順の説明があります。(寝る前に、指にセンサーをつけたり鼻に気流があるからのセンサーを取り付けていただき、通常通り寝ていただき検査します。)ご自宅で2日間行っていただきます。
検査終了後は、医療機器メーカーに検査機器を返却してください。
1週間から10日くらいで検査結果が当院へ郵送されてきますので、検査後2週間を目安に受診してください。
結果によっては精密検査を必要とする場合があります。その際は、適切な医療機関へご紹介いたします。

治療方法

できるだけ長く続けていただく必要性があります。
侵襲の少ないものからマウスピースやCPAP(寝る時だけ使う呼吸機)、手術(扁桃摘出、鼻腔手術)、舌下神経電気刺激療法があります。

マウスピース

喉を広げるために、下顎を前に引き出す固定器具をつけます。
歯科の先生に相談して作成をお願いします。

CPAP療法

CPAP療法は芸能人の方も使用されているので、聞いたことがあると思います。鼻や口に機械をつけて、呼吸を助ける機械です。機械もいくつかありますので、ご本人に合ったものを選択していただきます。使用後は毎月診察に来ていただき、使用回数や使用時間などの結果を見て治療効果を判定していきます。治療費は毎月3割負担の方で約4,500円になり、別途診察料がかかります。

手術療法

扁桃腺で口の空間が狭い人には、扁桃腺を摘出します。お子さんなどではアデノイドが大きく鼻の通りが悪くなっている方がいますので、アデノイドも切除を追加します。
また鼻が狭い方には、鼻の真ん中の骨が左右に曲がっている方がいます。それにより鼻が極端に狭い方がしますのでそういった方は鼻の通りを良くするために、曲がっている部分を矯正する手術を行います。鼻の粘膜が肥大して、鼻が詰まっている人には大きくなった粘膜を縮小させる手術を行います。手術については適切な医療機関をご紹介します。