風邪って耳鼻科?小児科?
何科に受診したらいいんだろうで悩むことはないですか?
基本的には耳や鼻、喉の症状があるときは耳鼻科、鼻水、鼻詰まりはないけど咳が強いなどの場合には、通常の風邪とは異なる場合がありますので、小児科へ受診していただくことをおすすめします。とは言ってもどっちか迷うことは多いと思います。気兼ねなく受診していただき、今後どうした方がいいのかを含めてご相談ください。
風邪って抗生剤っていらないの?
感染症は微生物により起こります。微生物とはバイキン(細菌)やウィルスを指します。
抗生剤はバイキンに効きますがウィルスには効きません。インフルエンザや風邪と呼ばれるものに対しては抗生剤は使用しません。
風邪は通常4〜5日で改善することが多いです、しかしまれに風邪の延長でバイキンが悪さをする場合があります。その時は抗生剤を使用します。
院長からひとこと
抗生剤を飲んでおけば悪さしないのではと考える方もいるかもしれません。
長期間抗生剤を飲むことで耐性菌と言って抗生剤が効きにくいバイキンが出てくることがあります。
使える抗生剤が少なくなってしまいます。なので抗生剤の投与は慎重に考える必要があります。医師の中でも判断に悩むところです。
症状がいつもと違うなと思ったら、再度治療方針について相談してください。ご家族からの家での様子を教えていただけることが診断の助けになります。
耳掃除はしないほうがいいの?
耳垢は手や足の皮膚と同じで新しい皮膚を作ろうとするときに垢が溜まります。これを専門用語で落屑上皮と言います。
この垢がどんどん溜まると耳は狭いのですぐに詰まってしまうのですが、耳には自分で綺麗にする作用(自浄作用)があり自然と耳を綺麗に保ってくれます。
このことから基本的には耳かきはする必要性はありません
耳かきをする3つの欠点
- 強くやりすぎて耳が傷つき外耳炎になる。
- 耳垢がうまく取れず、奥で耳垢の化石を作ってしまうことです。これを放置すると外耳炎になったり耳の骨を溶かしてしまう外耳道真珠種になってしまいます
- 耳かきが奥に行きすぎて鼓膜を損傷する。
耳掃除をするとしても、お風呂上がりに綿棒で耳の手前のみを優しく拭き取るくらいにしていただき、2週間に1回程度にしましょう。
心配な方や外から見て耳垢が溜まっているのがわかる時、聞こえが悪いと感じた時、子どもの耳掃除が心配、学校検診で指摘されたなどの時は、いつでも気兼ねなく耳鼻科を受診してください。
なんで子どもは中耳炎によくなるの?
耳と鼻は繋がっていています。耳管と呼ばれる小さい管を通して耳と鼻のガス交換を行っています。
小さいお子さんは耳管が発達段階になるため耳と鼻が交通しやすくなっているために、鼻風邪などを引くとバイキンが入り込みやすく中耳炎になりやすいです。発達とともに中耳炎の回数は減っていきます。
詳しくは中耳炎をご覧ください。
子どものいびき
いびきは空気の通り道が狭くなってしまうことで引き起こされます。鼻は詰まってもそうですし、喉が狭くなっても起こります。
この狭くなった状態で寝ると、息が止まってしまうことがあり、それによって引き起こされる症状を総称して睡眠時無呼吸症候群と言います。
睡眠時無呼吸症候群は肥満男性のいびきのイメージがあると思いますが、お子さんでも起こります。
子どものいびきの原因
- 扁桃腺やアデノイドが大きい
- 顎が小さい
- アレルギー性鼻炎
- 先天的に舌が大きい などが考えられます。
子どものいびきはどうしたら治るの?
小学生に上がるくらいまでの間は扁桃の大きい子がしばしばいます。
扁桃が大きいと口・喉が狭くなりいびきの原因となり、風邪などを引くと、より一層狭くなって睡眠時無呼吸の状態になりやすくなります。
このような場合はどのようにしたらいいのでしょうか?
まずは寝ている体制を変えてあげましょう。
横向きにして寝かせてあげたり、少し枕を高くして気道が広くなるようにしてあげる呼吸が楽になります。
またかぜやアレルギー性鼻炎がある場合にはそれぞれに対し治療を開始しましょう。
扁桃は小学生に上がる頃には少しずつ小さくなってきます。それに伴いいびきの回数も減っていくでしょう。
しかし風邪もなくアレルギーの治療を行っても3ヶ月以上いびきや息が止まってしまっている場合には、扁桃腺を摘出するという手術が適応になる場合があります。
その際は適切な医療機関へ紹介いたします。